会議=売上を生まない無駄な時間
だから、
会議はなるべく減らすべき
そう思う人は多いでしょう。
しかし、
各国の国際ブックアワードで
ビジネス書部門の金賞を総なめにした
『スケーリング・アップ』の著書
ヴァーン・ハーニッシュ氏はこう言います。
===
会議は減らさず、増やす
二十年間、
急成長企業を見てきた経験から言えるのは、
リズムのある会社、つまり、
会議を一定の間隔できちんと開いている会社が、
いずれは成功を収めるということ。
そして、
成長のスピードが増すにつれて、
会議の頻度も増すということだ。
===
一体これはどういうでしょう?
●会議が多く、結びつきの強い組織
アメリカ合衆国の石油王ロックフェラー
について、こんな記述があります。
===
ロックフェラーの伝記
『タイタン』を読んで印象的だったのは、
昼食会を習慣にしていたという話だ。
ロックフェラーは毎日、
必ず、幹部たちと昼食をともにした。
初めは、スタンダード石油の
共同創立者4人との昼食会だったが、
やがて会社が発展してからは、
11人の役員も参加するようになる。
こうして彼らは、
毎日欠かさず、顔を合わせていた。
毎日食事の席に集まることによって、
幹部陣の結びつきが、人間的にも、仕事上でも強まる。
ひいては、いずれ石油業界に覇を唱えて、
ウォール街を席巻しようと打って出るときに、
ひとりひとりが本分を尽くしてくれる、
とロックフェラーは考えた。
===
ピーク時は、アメリカの石油の90%を
コントロールしたと言われる急成長企業。
そんな企業で行われていたのは、
意外にも、毎日の昼食会でした。
しかも、
4人から11人に人数を増やしています。
それほどに毎日顔を合わせリズムを作ることが、
足並みを揃えなければいけない幹部達にとって、
重要だったのでしょう。
●会議が少なく、団結力の弱い組織
一方で、
会議が少なく、
リズムのない組織はどうなるか。
それはスポーツを見ると分かります。
【ONE TEAM(ワンチーム)】
これは、ラグビーW杯で史上初のベスト8を
達成した日本代表を支えたスローガンですが、
チームが1つにまとまるために
絶対に欠かせないのが、
「コミュニケーション」です。
試合が始まると、
体と体のぶつかり合いに目がいきますが、
どんなスポーツでも、強いチームは例外なく、
試合前、試合途中、試合後に必ずミーティングを行います。
そこでチームの戦略や戦術を確認し、
メンバー全員が同じ目標に向かって進みます。
逆に考えると、
ミーティングのないチームは
戦略も戦術もバラバラで、
お互いに何を考えているか分からない状態です。
これでは結果はついてきませんよね。
つまり、、、
●「会議は悪」という思い込み
会議が悪なのではなく、
問題は別のところにあると
ヴァーン・ハーニッシュ氏は言います。
===
だらだらと長い会議しか知らない方には
不思議に聞こえるかもしれないが、
ここでいう会議は、
あちこちに話の飛ぶ散漫な会議ではなくて、
議題を絞って時間を短く区切った、
密度の濃い会議のことだ。
(中略)
急成長企業にとっては、
会議がリズムであり、議題が規則だ。
それらを守ることによって、
新しい発見や思いもよらぬ成果が生まれる。
===
実際のところ、
“働く場所も時間も基本的に自由”という
方針を取ってきたダイレクト出版でも、
毎日15分の「デイリーハドル」と呼ばれる
会議を増やしてから、
・新規獲得の数が伸びた
・新人のパフォーマンスが上がった
・チームに一体感が生まれた
なんて変化があったそうです。
(遠隔の人は、ZOOMなど
オンライン会議で参加しています。)
…もしあなたの会社でも、
「会議でリズムをつくり、
組織のパフォーマンスを向上させたい」
と考えているなら、
ぜひ毎日15分の「デイリーハドル」を
導入してみてはいかがでしょう?
最初は戸惑うかもしれませんが、
きっと効果が実感できるはずです。
また、その場で一気に情報共有ができるので、
個別に連携を取るよりも時短になるでしょう^ ^
ps
今日紹介したデイリーハドルは、
『スケーリング・アップ』の
「実行:会議のリズム」の施策のほんのひとつです。
著者ヴァーン・ハーニッシュと彼のチームは、
過去30年以上にわたり
何百、何千もの企業を助けた経験から、
リスクをできるだけ抑えながら、
安定的に会社を成長させるために必要な
「人材」「戦略」「実行」「キャッシュ」
という4つの大きな分野を発見しました。
そして本書には、各分野において、
デイリーハドルのような効果の出る
施策が紹介されているので、
・会社が成長して、次のステージに差し掛り、
いろんな問題が出てきたけれど、
何から手をつけたらいいか分からない、、
・売上の頭打ちの原因が分からない、、
キャッシュもなぜかギリギリになる、、
・組織にまとまりがなく、
プロジェクトが計画通りに進まない、、
そんな悩みを解決する糸口が
きっと見つかるでしょう。
↓↓
「人材」「戦略」「実行」「キャッシュ」
の4分野について体系的に学び、
会社を成長させ続けるシステムを手に入れる
ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。