大学時代の友人に
個性的な人がいました。
彼は、
母子家庭で育ち
家庭環境も厳しい中でも
気さくに振る舞う
好青年でした。
経済的に大変だということは
大学に入学する前に
入寮面接で一緒になった時に聞きました。
そして、
いざ大学一回生になると、
昼間は大学の授業に出席、
夜は学費を稼ぐために、
アルバイトに明け暮れて
という毎日。
しかし、
そんな彼でも心底熱中し、
唯一お金を出し惜しみしない
ものがありました。
車です。
彼は、自分の車を持つことに対して
強い憧れを持っていました。
そして、
とうとう大学一年の秋頃には
お金も貯まり
大半の大学生は
とても高くて買えないような
新車をローンで購入。
そして、
彼は、その愛車を大学生活中
ずっと乗り回し
(2年間で走行距離30,650km)
メンテナンスも欠かさず
やっていました。
その愛着ぶりは、はたから見ていて
正直理解できないほどのものでした。
しかしそもそもなぜ、
大学生で財布事情が厳しい中でも、
新車を購入することを
いとわなかったのか?
高額の料金を受け入れたのか?
それは、
”ニッチ(隙間市場)”と
”サブカルチャー(興味・趣味・信条)”
に秘密がありました。
人は、なんらかの形で
自分のニッチやサブカルチャーに
繋がるものを買う傾向がある。ある商品が特定のサブカルチャー
だけに特別に開発されたものである
ということをアピールできた場合、
不特定多数に向けたものより
大きな支持を得るとともに
消費者は高値を自然と受け入れる。(『世界一ずる賢い価格戦略』より)
つまり、
ある商品をある特定の趣味・趣向を
持ったマニア・少数派のグループ
にターゲットを絞り、
彼らにセールスすることで
高額な商品でも売ることが
できるということです。
ちなみに彼が購入した車の場合は、
”普通とは違って個性的”
というコンセプトを広告で
押し出している商品でした。
また、この原理は車だけに
限らず様々な商品・サービスに
適用することができます。
例えば、
「ヨーガ療法」
いう不特定多数に向けたサービスよりも、
・「仕事で疲れない!
ハイパフォーマンスを
生み出すヨーガ療法」
・「美しいボディラインを手にする
ヨーガ療法」
など、本質的には、
同じことをやっていても
・仕事バリバリの40代のビジネスマン
・ある程度お金に余裕がある美意識高いOL
などピンポイントで
ターゲットを絞り込んだ方が
高い料金設定も受け入れてもらえる
可能性が高まるということです。
その他にも、
・効果的な価格を提示する
5つのメソッド
・10%の値上げで利益を倍に
する賢い方法
・高価格商品を提供する
スキミング戦略
など
価格競争に巻き込まれずに
資金が底をつくことなく、
事業を運営していくために必要な
誰も言わなかった価格戦略の
実践的ノウハウを網羅。
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