あなたは朝礼に賛成ですか?
それとも反対ですか?
ネットで検索をすると、
賛否両論が出てきました。
工場などでは出席確認や業務連絡が
必要という声もある一方で、
デジタルでみんなが連絡できるのに、
今どき、わざわざ同じ時間・場所に
みんなが集まるなんて意味がない、
なんて意見もありました。
ダイレクト出版も在宅ワーク可能で、
社員の多くは午前は出社もしないし、
連絡の大半はチャットツールです。
いつでもどこでも仕事はできるし、
一人で集中する時間を大事にしたいので
朝礼なんて、僕らには不要、、、
、、、だと思っていましたが、
ある本に出会って考えが変わりました。
結果、今では毎日決まった時刻に
チーム全員が集まり、
10-15分ほどの会議をやっています。
といっても、従来型の朝礼ではなく、
実施しているのは「デイリーハドル」
と呼ばれるもの。
※ハドル(huddle):アメフトの用語で、
フィールド内での短い作戦会議のこと。
初めは少し面倒に感じつつも、
試しに自分のチーム(5-7人程度)に
取り入れたところ、随分と仕事が
しやすくなりましたし、業績も伸びました。
僕らが参考にしたのは、成長企業の
バイブル本『スケーリング・アップ』で、
233ページにはこうあります。
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毎日のハドル。
5-15分のミーティングで、
戦術的な問題を話し合い、
情報をアップデートする。
これだけで小さな惨事を防ぎ、
予期せぬ機会をすばやく見つけるのに役立つ。
通常、毎日のハドルがあれば、
不必要なメール連絡や話の中断などで
無駄になる1時間くらいを節約できる。
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正直、この本に書いてあることの中で、
最も簡単でパワフルな組織改革は
これだと個人的には思っています。
もちろん、単なる朝礼とは違います。
いくつか守るべきポイントがあり、
特に大事なのは議題についてです。
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【議題】
話すことは毎日同じ3項目。
あまり多くを詰め込んではいけない。
1.次の24時間に何があるのか?
(重要事項のみをシェアする)
2.毎日の目標達成状況は?
(売上、新規客など重要な指標)
3.どこに障害が生じているか?
※僕らは短い情報共有もやっています。
【時間設定】
開始は8時8分や16時16分など、
半端な時刻にする。キリのいい時刻より
人がちゃんと集まってくる。
※僕らのチームは17時2分にしています。
会議は15分を超えないように。
1人1分を見込む。8人なら8分になる。
時間は朝でも夕方でもいつでもいい。
【場所】
どこでもいいが、数人がビデオ通話なら
全員が同じにしたほうがいい。
【参加者】
多くの会議に少数を参加させるより、
少ない会議に多くを参加させる。
マイクロソフトでは、多いときは
ハドルに60人の開発者が参加する。
ただし、会議室には20人だけで、
あとはビデオ会議で参加する。
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基本的なポイントは以上です。
あとは、15分以内で毎日実施してください。
きっと、続けていくうちに、
・全員が集まるので情報が
効率よく伝わり、時間の節約になる。
・情報共有でお互いの仕事を
フォローできる。ミスを減らせる。
・若手に数字入力を担当させると数字への
感度が高まり、変化に気づくようになる。
などのメリットを感じるはずですし、
さらに、チームの一体感も生まれてくるでしょう^^
本書『スケーリング・アップ』には
他にも週次や月次のミーティングで
押さえるべきポイントも書かれているので、
経営者やリーダーの方には、
一読することを強くお勧めします。
↓
『スケーリング・アップ』の詳細はこちら
P.S.
デイリーハドルでついやりがちなのは、
その場で解決策を出そうとすること。
気になる議題があると、ついその場で
原因と解決策の話をしたくなりますが、
収拾がつかなくなるのでやめましょう。
ハドル終了後に続きを話すか、
ミーティングの日を決めるだけに
留めておくことで、会議のリズムが
生まれ、継続することができます。
ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。