「値決めは経営である」
そう言ったのは京セラ創業者の
稲盛和夫氏です。
単に売るため、注文を取るため
といった営業だけの問題ではなく
経営の生死を分けるほど
重要な仕事だということですね。
実際、商品やサービスの価格を
いくらにするか?という問題は
経営者の頭を常に悩ませますよね。
『世界一ずる賢い価格戦略』という本の
著者ダン・ケネディによると
価格設定で失敗してしまう場合には
いくつか理由があるそうです。
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1. 「本にはこう書かれていたから」
「業界の常識としてはこうだから」など
なんらかの「基準」にとらわれている。
2. 競合他社の価格を怖がりすぎている。
3. 価格しか見ない顧客を取り込もうとしている。
4. 「この値段でないと買ってもらえない」
と初めから決めつけている。
5. どんぐりの背比べのような
価格競争から抜け出せていない。
6. 他社との差別化が図れていない。
7. 顧客に「高くても買いたい」を
思わせる付加価値が提供できていない。
8. 経営数学を知らない、
または正しく理解できていない。
9. 自分にもビジネスにも自信がない。
「もっとできるはず」という
気持ちが持てていない。
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これらはほんの一部ですが、
価格設定で悩んだ時は、
どれかに当てはまっていないか
チェックしてみるのも
いいかもしれませんね。
P.S.
『世界一ずる賢い価格戦略』を読んだ方から
こんな声があがっているそうです。
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「価格設定の仕組みについて学べました」
価格設定には、
いろいろな要素があって、
これまでは、
最終的に競合他社の商品や
サービス内容と比べて
価格設定をしていました。
ですが、
価格を構成する要素を分解し、
顧客の選び方、
商品・サービスの差別化、
プロモーション方法など、
様々な側面から
価格設定に必要な要素を
解説してくれる良書でした。
既存商品でも、
新規の商品・サービスでも
応用して使える内容だと思います。
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ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。