ある男の話をさせてください。
・・・
その男は、私と一緒に会社を立ち上げた共同経営者でした。
彼の年収は、1000万円。
彼の働いている時間で割ると、
1時間あたり25,000円の価値がなければいけません。
そんな彼には、ある変なこだわりがありました。
それは、「箱にものを詰める方法」です。
1週間続くセミナーに向けて出発する前日のことです。
彼には、もっと重要で責任ある仕事があったにも関わらず、
それをほったらかして、
彼は何時間も発送部にこもり、
時給1,000円の発送係の仕事をしていました。
彼の箱詰めは確かに見事でした。
もはや芸術とも言えるレベルです。
一切の隙間なく、それはそれはきちんと、
しっかりものが収められ、
隅もぐちゃぐちゃになっていません。
テープは完璧にまっすぐでした。
底と横のテープも同じように完璧でした。
ラベルは全てまっすぐに貼られていました。
しかし、彼が仕事を辞めてずいぶんと経ち、
今では会社の発送担当者がセミナー会場に
数千もの箱を送ってくれています。
ただ荷造りは彼ほど上手くはありません。
隅には時々ちょっとシワが寄っており、
テープは曲がってます。ラベルは斜めに貼ってあります。
それでも箱は全部届くし、中の製品も無事です。
要するに、結果は同じだったというわけです。
・・・
この話を聞いてどう思いましたか?
この男は実在した人物です。
こうやって聞いてみると、
「あり得ない」と思うような話ですが、
意外とこんな働き方をしている人が多いのが現状です…
この話のポイントは、
「社長のあなたが、力を入れるべき仕事がどれか?」
これを見極めることなのです。
それをを見極める方法があります。
自分自身に次の2つの質問をしてください。
「あなたの時給はいくらか?」
「その時給に見合う仕事か?」
これはすぐに出来ます。
まずあなたの年収を思い浮かべてください。
大体日本人が年間で働く時間は、
平均1700時間と言われているので、
あなたの時給を1700で割ってみてください。
割れましたか?
それが、あなたの今の時給です。
さて。今の仕事は、
その時給に見合った仕事でしょうか?
もし答えがYESなら、
あなたはその仕事に全力で取り組む価値があります。
もし答えがNOなら、
その仕事を思い切って部下に任せてください。
きっとあなたがやった方が、早く終わるし、
クオリティも高いものになるでしょう。
でも、それをしていては、
あなたが本当にやらなければいけない仕事が
出来なくなります。
それにこだわるのではなく、
あなたの時給に見合う、
インパクトの大きい仕事を探しに行かなければいけません。
自分の時給を考えておくことは、
他にもメリットがあります。
例えば、「年収を1000万円あげたい」と思って、
どんな仕事をすれば良いのか、イメージ出来るでしょうか?
それがもし、
「時給を3000円あげるためには、どうすればいいか?」
ならどうでしょう?
その1時間どんな仕事をすれば、自分の給料を上げられるのか、
とても考えやすくなります。
これは、世界一のマーケターである
ダン・ケネディ氏の著書
『屁理屈なし!社長のための時間の使い方』
に書かれている内容の一部です。
この本を読めば、他にも
・あなたの時間を守って、生産性をグンとあげる10の方法
・部下に安心して仕事を任せられるようになるための7つのステップ
・時間管理で自由になった時間を何に使うべきか?
これらが実践できるようになります。
「あなたが本当にするべき仕事は何か?」
ぜひ考えてみてください。
↓
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ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。