この本『トライブ』によると
人の組織には5段階の人間がいて
それぞれ、
第1段階:絶望的な敵意(人生は最低だ)
第2段階:無気力な犠牲者(私の人生は最低だ)
第3段階:孤独な戦士(私は素晴らしい(があなたはだめだ))
第4段階:組織の誇り(私たちは素晴らしい(が彼らはだめだ))
第5段階:純粋な好奇心(人生は素晴らしい)
です。
組織にいる人は必ず
どれかの段階に所属しているのですが、
ほとんどの人は2か3です。
そして、リーダーはメンバーが
どの段階の人かを見極めて
引き上げてあげるのが役割というわけです。
本には引き上げ方も書いてあるのですが
これを読んで思ったことは
ステージの違う人が話し合っても
基本的に噛み合わないんだなということです。
十分に収入がある人が
食うのにも困っている人に対して
お金が全てじゃないと言ったところで
まるで響かないのと同じで、
無気力な人に仕事は楽しい
と言ってみたところで
全く説得力がありません。
マズローの欲求段階説にも似ていますが
人にはそれぞれのステージがあり、
ステージに合った接し方をしないと
いけないわけです。
なんとなくは解っていましたが、
この本の著者の10年にわたって
24組織24000人の調査結果で
それが証明された感じです。
部下やメンバーに対しては
よく相手を見て段階に合った言葉で
コミュニケーションするのが大事ですね。
『トライブ 人を動かす5つの原則』の目次
第1章 コーポレート・トライブ
第2章 5つのトライバル・ステージ
第3章 トライバル・リーダーシップのナビゲーション・システム
第4章 第1段階:崩壊寸前
第5章 第2段階:隔絶と離脱
第6章 第3段階:ワイルド・ワイルド・ウエスト
第7章 トライバル・リーダーシップへ向けた気づき
第8章 第4段階:トライバル・リーダーシップの確立
第9章 核となる価値観と崇高な目標
第10章 三者関係と第4段階のネットワークづくり
第11章 戦略を策定するトライバル・リーダーのためのガイド
第12章 第5段階初期:人生はすばらしい
付録 A トライバル・リーダーの早わかりガイド
付録 B 調査について
付録 C 著者について
ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。