機械的な事実をお伝えしておこう。
何かの問題が繰り返し起こっても、
その問題によるダメージの穴埋めは可能だろう。だが問題の原因となっている
プロセスを修理しない限り、
その問題は間違いなく再発することになる。
(中略)問題が起こるというのは、
警鐘と考えていいのだ。リーダーたちは、問題が起こったら、
それによるダメージを回復する。だがそれが済んでも、第2段階がある。
この第2段階が大事なのだ。つまり、問題の原因となっている
不具合のあるサブシステムを突き止め、
それを修正して、
二度と問題が起こらないようにすることだ。(『社長の生産力を上げるシステム思考術』より)
仕事には必ずミスが起こるものです。
当然、ミスが起きた場合は
それをリカバリーするわけですが、
ミスをリカバリーするだけでは
また同じ問題が起きることになります。
原因と結果の法則ではありませんが、
問題が起きている(結果)ということは
それを導き出した行為(原因)が
あるわけですから、
よくよく考えてみると問題というのは
あるべくして起こっているのです。
ですので、その行為そのものを
変えてしまわないことには
いつまでたっても同じミスが
繰り返されることになるのは当然です。
というわけで、似たようなミスが
頻発してる業務に心当たりがあるなら
業務のプロセスに問題がないか
確認してみてもいいかもしれませんね。
『社長の生産力を上げるシステム思考術』の目次
はじめに シンプルな解決策 システム思考のススメ
第1部 システム思考 すべてが好転するマインドセット
第1章 目覚め システムを知るための第一歩
第2章 私の冒険譚 障害を乗り越え基幹システムを築く
第3章 もぐら叩き どの立脚点で、考え行動するか
第4章 悟り 土壇場で得たもの
第5章 実行と好転 会社を「マシン」にする
第6章 覚醒 システムに目覚めて、システムを管理しよう
第7章 選ばれし者 「悟り」に達して、新しい世界へ
第2部 実行に移す システムを働かせるための「文書作り」の基本
第8章 夢を現実にする 三つの重要文書の作成
第9章 転じる力 「たとえ」がシステムの方向を改善する
第10章 戦略的目標&行動指針 「業務マニュアル」の土台になる文書作り
第11章 業務マニュアル システムを形あるものに変える
第3部 健闘を祈る あなたへのさらなる提案
第12章 完璧さ 「いい仕事」をすれば、それでいい
第13章 オミッションエラー 起こすべき行動を起こさなかったこと
第14章 静かな勇気 実行を手助けする力
第15章 POS 「即時即行」を主義にする
第16章 人材 素晴らしい社員を引き寄せる極意
第17章 一貫性 ぬるいコーヒーを出していないか
第18章 コミュニケーションの質 ことを円滑に進めるには
第19章 プライムタイム 貴重な時間をどう使うか
第20章 混乱 ルールなき環状交差点
第21章 システム改善 結果を出し続けるために
おわりに 望みを叶える力
ビジネス書を読むときのコツ
ビジネス書を読むとき
最初のページから最終ページまで
全ての内容を読もうとする必要はありません。
本に書いてある内容はあくまで
あなたのビジネスに役立てるための
ツールだからです。
今あなたが困っている課題を解決するアイデアを
探すように読んでみてください。
役に立つアイデアが見つかったら
本を読むのを中断して
すぐにそれを行動に移してみてください。
そうすることで、買った本を
ただの読み物で終わらない
生きた情報にすることができます。