先日、ある女性派遣社員が上司の
非道なパワハラをTwitterで告発しました。
つぶやいた内容は以下のものです。
「経理処理すんのに領収書1枚無くて
あらゆる場所1人で調べまくって
見つかりませんでしたって上司に報告したら
「その熱意を見たかった。これからも忘れないで」
ってYシャツ胸ポケットから
5時間探してた領収書出してきた。
ポキってなんか折れた。仕事辞めよう」
・・・呆れて言葉も出ないとはこのことです(笑)
これがパワハラかどうかということに
議論の余地はないと思いますが、
マネジメントの巨匠ピーター・ドラッカーが
これを知ったらどう思うでしょうか?
確かに会社という組織のなかで
「教育」は必要なものです。
時には厳しさも必要でしょう。
しかし教育の語源はあくまで引き出すことであり、
育てるということではありません。
まして、ゲームでもするかのように
派遣社員を露骨にいじめることでもないのです。
ドラッカーはこう言っています。
「まずは相手を肯定してあげる。
そこからさらに考えさせることが必要だ」と。
パナソニックを一代で築き上げた経営の神様、
松下幸之助は、まさにこの教えを愚直に
実践した経営者の一人です。
社員から何か新しい提案があった時にはきまって、
「ありがとう。ただもう少し考えてみてくれないか?」
と言っていたそうなのです。
まず先に感謝の意を述べて、相手を肯定してあげる。
だからこそ相手も自分の要求を
聞く気になるということを
松下氏は熟知していたのでしょう。
今回ご紹介した松下氏の話は、
『ドラッカーの「マネジメント力」養成講座』の中で
講師の藤屋伸二氏が話している内容です。
本来、ドラッカーの本は日本語に翻訳されているだけでも
全部で30冊以上あり、どの本も分厚く
文字がぎっしりと詰まっているので、目を通すだけでも大変でした。
その問題を解決するために作られたのが本講座です。
90分で概要がつかめるので、忙しい経営者にはピッタリです。
ご興味があればぜひ一度、こちらのページを覗いてみてください。
↓
『ドラッカーの「マネジメント力」養成講座』の詳細はこちら
講師紹介
藤屋 伸二
藤屋マネジメント研究所 所長/差別化戦略コンサルタント
1956年福岡県生まれ。1996年 藤屋マネジメント研究所を設立。
1998年からドラッカーをコンサルティング理論のベースに置く。以後、ドラッカーの著書を183回以上も読み込んで独自のコンサルティング手法を編み出し、200社以上の業績伸長やV字回復を支援してきたドラッカー活用のスペシャリスト。
ドラッカー関連の著書・監修書19冊(5冊は海外でも発行)の累計は181万部を超え、コンサルティング・社員研修・セミナー・講演などを通じてドラッカー活用法の普及活動に努めている。このようなことから「日本でドラッカーを最もわかりやすく伝える男」と言われている。
現在、中小企業経営者向けにドラッカーを活用して業績アップの手法を学ぶ【ドラコン藤屋の経営塾】を主宰している。